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感 情 廃 棄 物

Doubt everything.


雑記。

・GUNSLINGER GIRLを読み返してたら、私にとってとても重要に思える会話が出てきた。

「 ……臨床心理には限界がある 」
「 化学的解決も絶対じゃないよ 」
「 博士、あなたの研究目的は何だ?人間の本質を操りたいのか? 」
「 人の心はもろくて不安定すぎる。補完するシステムが必要だ 」
「 あなたはかつて……『寒い冬』の時代に辛酸を舐めた一人だ。その経験が影響を?」
「 そう、私は人間に絶望している…同時に信じてみたくもあるがね 」

……なんかエヴァみたいな単語が出てきてるけど(笑)、システム、そう、システムだ。
人間の喜怒哀楽も幸福も不幸も、突き詰めりゃ脳内物質の多寡なんだぜ。セロトニンが過剰に出てるならSSRIで抑え込んで、ほら辛くなくなったでしょ?ってやってるのが精神医学の現状だ。
でもなんで我々はそんなもんに振り回されてんだ?本質は何処にある?
「生きたい」も「死にたい」もシステムの産物であるなら、等しく下らない。


・戸田誠二の説得ゲームを読む。
私が以前IKKIを購読していて得た大きな収穫の一つはこの作家さんを見つけることが出来たことだと思う。
絵はね、上手いっていうか、あんまり可愛かったりカッコよかったりしないんだけど……ていうかデビュー作からずっと固定されてるけど、もう進化しないのかな……(苦笑)。でも、読んでると作者さんの真摯さが伝わってくるよね。
この単行本は短編集なんだけど、表題作は本当にTVゲームのお話で、内容は「今から自殺しようとしてる人を説得して思い止まらせる事が出来れば勝ち、失敗すれば目の前でその人は飛び降りる」っていう悪趣味な代物なんだけど(笑)、その自殺志願者は、「 もうわかったんです。生きがいとか生きてて楽しいって思うのは、ただの死なないための機能なんです 」と言う。私の実感もこれに近い。
で、また後で出てくるそのゲームの作者の台詞が結構辛辣。

「 私試してみたのよ。仕事にも家庭にも頼らない、純粋な生きる理由っていうのが見つかるかどうか確かめてみたの 」
「 ……で? 」
「 なかったわ。みんな頭いいわね…私はもう自分を騙せないわ 」

このお話は別にハッピーエンドってわけでもないのだけれど(「やや希望的」くらいの感じか、それも多分敢えてそうしてるような気がする)、でもこういう思考に到達してしまった人間がそれからも生きていくのって、やっぱり結構な無理ゲーな気がするな。私も前から、例えば生物学者とか、生き物の最終目標が「自分の遺伝子を出来るだけ沢山残すこと」って知っててそれでよく死にたくならないよなって不思議に思ってるもん。
で、何が言いたいかというと、私の場合人生が説得ゲームだなーって思ったって話です。説得対象は自分ね。まああんま真剣にやるつもりもないけどね。非自殺否定論者だし。


香山リカ 「原発問題で騒いでるのは適応障害のニートや引きこもり」
……今回の元記事の内容が的を射ているかどうかはともかくとして、この人は医者の仕事の他に大学講師もやって、雑誌に連載持って、書下ろしも含め本をバンバン出してるわけだけど(時々コンビニとかで名前を見かけて「えっ、この人また本出したの?」って驚くことがある)、なんなの、医者ってそんなに暇な仕事なの?
あと私のこの人に対するイメージは「何でもかんでも“●●症候群”とか名付けててちょっとバカっぽい」。


・意外とRADWIMPSとか聞いてたりします。基本的にラブソングは興味ないから、こういう暗いのだけ(笑)。



RADの曲でスラップ使ってるのって初めて聞いたかもしれない。
しかし、「 いてもいなくなってもいけないならば 何処に? 」って、結構追い詰められてる感じがするよね。
あとその前に出てくる「 もしもこの僕が神様ならば 全てを決めてもいいなら 七日間で世界を造るような真似は きっと僕はしないだろう きっともっとちゃんと時間を掛けて またきちっとした計画を立てて だって焦って急いで作った所為で… 」って部分にしても、この人はこういう渇いた部分があるんだろうから、もっとこっちよりの曲を書いて欲しいなあと私は思ってるんだけど……、やっぱ適当なラブソングのが売れるのかしらね。


・ハムレット、なかなか面白いですね。
序盤で本を読みながら城の廊下を歩いてるハムレットに、部下が「何をお読みになってるんですか?」みたいなことを尋ねたら、それに対するハムレットの答えが「言葉、言葉、言葉!」で、ああ、この大仰さ、お芝居だなーって思った。そんな奴いねーよ(笑)。
あと、やっぱりかの有名な「生きるか死ぬか、それこそが問題だ」の下りは面白いね。確か、そこは原文でもそのままで、「To be or not to be, it is a problem.」って書かれてた筈。……ここだけ抜き出すとなんか中学生が書いたような印象を受けるな(笑)。

「生きるか、死ぬるか、そこが問題なのだ。暴虐な運命の矢玉を心にじっと堪えるのと、海と寄せくる諸々の困難に剣をとって立ち向かい、抵抗してこれを終息させるのと、どちらが立派な態度か?死ぬるは眠るに過ぎない。もし眠りによって、この肉体が受けねばならぬ心の苦しみ、悩みの数々を断ち切れるものなら、それこそ専ら望ましい大願成就だ。死ぬるは眠ること、眠るは多分夢見ること。そうだ、そこに故障がある。人の世のわずらいを脱ぎ棄てて、死の眠りに就いた時、どんな夢がやって来るかが、ちょっと足踏みさせるのだ。世の禍を、かくも長引かせるわけもそこにある。でなくば、短剣のただ一突きで、われとわが身を清算して、すぐ楽になれるのに、浮世の鞭とさげすみにだれが甘んじて耐えているものか。圧迫者の不正、おごれる者の無礼、はねつけられた恋の痛手、裁きののろさ、役人の横柄、立派な人物がろくでなしの足げに掛けられて、じっと我慢している憂き目、誰がそんなことを耐えるか?だれが重荷を背負って、苦しい生活の中で呻いたり汗を流したりするものか?ただ死、それはこの世からの旅立つ者の一人として、帰って来たためしのない見知らぬ国であるが、その死の後に来る或る物が恐ろしくて、われわれの決心が鈍るからだ。未知の不幸へ飛び込むよりは、慣れた不幸を堪えた方が良いと考えるからだ。かように、反省はわれわれすべてを臆病にしてしまう。かくて決心の鮮やかな色は、憂うつという青白い色で塗りつぶされてしまい、高遠な大計画もこんな思慮のために横道へ逸れ、実行の名が伴わなくなるのだ。」

……400年前から人間の考えることなんて大して変わんねーんだなー、って思った。
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意外な方法を使うと短時間で適応障害を改善することが可能だとしたら薬も体に害のあるものは一切使用しないで適応障害改善が可能だったらあなたは鐔い海療?祿臆噂僂鮖遒靴討澆泙垢?
ネガティブな言葉
 

presented by.悲観的なピエロ
プロフィール

ヘキサカルボニル錯体

  • Author:ヘキサカルボニル錯体
  • 某仏教系大学にて臨床心理学を専攻→卒業。
    音楽や文学でなんとか精神をチューニングしつつ、医療業界の隅っこで生きてます。
    御用の方は☆を@に直してcaramelholics☆hotmail.comまで。

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